団地

映画賞を総なめにした『顔』のコンビが送る 妄想としゃべくりのハーモニー 【監督】阪本順治 × 【主演】藤山直美 【DANCHI】 なんでもありえる昭和の集合住宅。ウワサが転がる小宇宙。 団地川柳コンテスト 受賞作品発表! 2017.1.6(金)DVD & BD 発売決定!詳細はこちら 第19回 上海国際映画祭 金爵賞最優秀女優賞受賞!(藤山直美)
大ヒット上映中! [脚本・監督] 阪本順治 藤山直美 岸部一徳 大楠道代 石橋蓮司 斎藤工 冨浦智嗣 / 竹内都子 濱田マリ 原田麻由 滝裕可里 宅間孝行 小笠原弘晃 / 三浦誠己 麿赤兒 製作総指揮:木下直哉 プロデューサー:武部由実子 菅野和佳奈 音楽:安川午朗 音楽プロデューサー:津島玄一 撮影:大塚亮 照明:杉本崇 美術:原田満生 録音:尾崎聡 編集:普嶋信一 スクリプター:今村治子 装飾:栗山愛 衣装:岩﨑文男 ヘアメイク:小沼みどり VFXプロデューサー:西尾健太郎 助監督:小野寺昭洋 製作担当:松田憲一良 製作・配給:キノフィルムズ コラボ小説「漢方の効能」 田丸雅智・著(3月発売の単行本「ショートショート診療所」に収録) ©2016「団地」製作委員会 【 2016年/日本/カラー/103分/ビスタサイズ/5.1ch 】 大ヒット上映中! [脚本・監督] 阪本順治 藤山直美 岸部一徳 大楠道代 石橋蓮司 斎藤工 冨浦智嗣 / 竹内都子 濱田マリ 原田麻由 滝裕可里 宅間孝行 小笠原弘晃 / 三浦誠己 麿赤兒 製作総指揮:木下直哉 プロデューサー:武部由実子 菅野和佳奈 音楽:安川午朗 音楽プロデューサー:津島玄一 撮影:大塚亮 照明:杉本崇 美術:原田満生 録音:尾崎聡 編集:普嶋信一 スクリプター:今村治子 装飾:栗山愛 衣装:岩﨑文男 ヘアメイク:小沼みどり VFXプロデューサー:西尾健太郎 助監督:小野寺昭洋 製作担当:松田憲一良 製作・配給:キノフィルムズ コラボ小説「漢方の効能」 田丸雅智・著(3月発売の単行本「ショートショート診療所」に収録) ©2016「団地」製作委員会 【 2016年/日本/カラー/103分/ビスタサイズ/5.1ch 】
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映画賞を総ナメにした傑作『顔』のコンビが贈る 妄想としゃべくりのハーモニー Introduction

実在の逃亡犯をモデルに、哀しくも力強い“人間の業”を余すところなく描ききった異色の犯罪ドラマ『顔』。それは妹殺しをきっかけに35年間引きこもっていた実家を飛び出し、世を忍ぶホステスとして人と知り合いながら、生々しく表情を変えていく女性の物語だった。内面からにじみ出る生命力は観客に圧倒的な記憶を残し、2000年度「キネマ旬報ベスト・テン」の日本映画部門第1位(批評家、読者選出のダブル受賞)、主演女優賞(藤山直美)、助演女優賞(大楠道代)、監督賞(阪本順治)、脚本賞(阪本順治、宇野イサム)を独占。その他にも数多くの映画賞を総ナメにした。今では日本映画の新たなクラシックに数えられる1本だと言えるだろう。

あれから16年。日本を代表する舞台女優・藤山直美と阪本順治監督のコンビが再びタッグを組んだ! 映画ファンが待ち望んだ新作『団地』は、阪本監督が藤山直美のために書き下ろした完全オリジナル脚本の会話劇。さまざまな人生が交差する団地という“小宇宙”を舞台に、ごく平凡な夫婦の全然普通じゃない日常を、独特のオフビートな感覚で描きだす。抑制の効いたセリフから漂う何とも言えないオカシミ。そして物語全体を支配する、ちょっぴりブラックなスパイス──。まさに稀代のコメディエンヌ・藤山直美の未知なる魅力を引き出した新境地の“人間関係コメディー”だ。

舞台は大阪近郊にある古ぼけた団地。山下ヒナ子・清治の夫婦は、二人きりでひっそり暮らしている。半年ほど前、とある事情で家業の漢方薬局を廃業し、ここに引っ越してきたばかり。毎日、ヒナ子はパートの仕事に出かけ、清治は植物図鑑片手に裏の林を散歩三昧だ。どこか世を捨てた雰囲気に、隣人たちは好奇心を隠せない。ある日、団地内のちょっとした事件をきっかけに、ヘソを曲げた清治は床下の収納庫に潜ってしまう。「僕は死んだことにしてくれ!」。それから二か月──。団地からふっつり姿を消した清治について、ご近所では失踪説が流れていた。何ごともなかったかのように淡々とパートに通い続けるヒナ子。「山下さんていう人、殺されてると思う」。やがて、ある主婦が思わず口走った言葉をきっかけに噂は一気にエスカレート! 団地中を妄想が渦巻き、マスコミの取材クルーまでドッと押し寄せる。さらに、奇妙な立ち居振る舞いの青年が、山下家を訪れて……。

生真面目でちょっと不器用な主人公・山下ヒナ子を演じるのは、もちろん藤山直美。自らを舞台役者と思い定め、映画の世界からは長く遠ざかってきたが、今回は「阪本監督が撮ってくれるなら」と久々にスクリーンへの復帰を決意。心に大きな悲しみを隠しつつ、日々の暮らしやご近所付き合いを淡々とこなす平凡な主婦を、さりげなく、しかし愛情たっぷりに造形してみせた。ヒナ子の旦那・清治には、これまでも『顔』を筆頭に多くのドラマや映画で藤山と共演してきた名優、岸部一徳。本作でも夫婦漫才顔負けの絶妙な関西弁で、初老にさしかかった男女の奥深い間柄を、ユーモアと滋味たっぷりに表現している。また、東京弁を操る調子のいい自治会長・行徳には石橋蓮司。その妻で団地の奥さま連中のリーダー格・君子に大楠道代。岸部、石橋、大楠の三人は、原田芳雄の遺作となった『大鹿村騒動記』にも揃って出演している。かくして阪本組常連にして最強と言うべきカルテットが集結。二組の夫婦が絶妙のハーモニーを奏でる、おとなの“しゃべくり劇”が誕生した。

脇を固めるのは今もっとも旬の若手俳優・斎藤工をはじめ、宅間孝行、麿赤兒、竹内都子、濱田マリなどの芸達者たち。隣人への噂や好奇心がいつしか妄想へと変わり、「ありえないことがありえて」しまう団地空間のなか、些細な行動に端を発した事件はどんどん加速し、やがて誰も予想だにしなかった仰天のラストがやってくる! 軽快な笑いに彩られたその隙間から、人が生きていくことのオカシミと切なさが、ほろほろと零れ落ちてくる。

イントロダクション イメージフォト

Story ストーリー

「団地てオモロイなぁ… 噂のコインロッカーや」

大阪近郊にある、古ぼけた団地。昭和の面影を残すその一角で、山下ヒナ子は、夫で元漢方薬局店主の清治とひっそりと暮らしていた。半年ほど前に店を閉め、引っ越してきたばかり。腰は低いがどこか世を捨てた雰囲気に、住民たちは好奇心を隠せない。調子のいい自治会長の行徳と、妻で“ゴミ監視役”の君子。クレーマーで次期会長を狙う吉住に、暇を持て余した奥さま連中。ときおり訪れる妙な立ち居振る舞いの青年・真城だけが、山下夫妻の抱えた過去を知っていた──。そんなある日、些細な出来事でヘソを曲げた清治が「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れてしまう。夫の姿が団地から消えても、淡々とパートに通い続けるヒナ子の言動に、隣人たちの妄想は膨らむばかり。「もう殺されてると思う…」。一人がつい口にしてしまった言葉をきっかけに、団地を覆った不安は一気にあらぬ方向へと走りだして……。

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Cast & Staff キャスト&スタッフ

  • 藤山直美 【山下ヒナ子】 団地に越してきた平凡な主婦。藤山直美 【山下ヒナ子】 団地に越してきた平凡な主婦。
  • 岸部一徳 【山下清治】 無職。元漢方薬局店主。岸部一徳 【山下清治】 無職。元漢方薬局店主。
  • 大楠道代 【行徳君子】 正三の妻。団地のゴミ管理人。大楠道代 【行徳君子】 正三の妻。団地のゴミ管理人。
  • 石橋蓮司 【行徳正三】 団地の自治会長。石橋蓮司 【行徳正三】 団地の自治会長。
  • 斎藤 工 【真城】 妙な立ち居振る舞いをするまるで異星人のような青年。斎藤 工 【真城】 妙な立ち居振る舞いをするまるで異星人のような青年。
  • 宅間孝行 【吉住将太】 自治会長の座を狙うDV男。宅間孝行 【吉住将太】 自治会長の座を狙うDV男。
  • 麿 赤兒 【権藤】 ヒナ子が勤めるスーパーの常連客。麿 赤兒 【権藤】 ヒナ子が勤めるスーパーの常連客。

【監督】阪本順治

1958年生まれ、大阪府出身。
大学在学中より石井聰亙(現:岳龍)、井筒和幸、川島透らの各監督の現場にスタッフとして参加する。89年、赤井英和主演『どついたるねん』で監督デビューし、芸術選奨文部大臣新人賞、日本映画監督協会新人賞、ブルーリボン賞最優秀作品賞など数々の映画賞を受賞。藤山直美を主演に迎えた『顔』(00)では、日本アカデミー賞最優秀監督賞、毎日映画コンクール日本映画大賞・監督賞などを受賞した。
その他の代表作に、『KT』(02)、『亡国のイージス』(05)、『魂萌え!』(07)、『闇の子供たち』(08)、『座頭市 THE LAST』(10)、『大鹿村騒動記』(11)、『北のカナリアたち』(12)、『人類資金』(13)、『ジョーのあしたー辰吉丈一郎との20年―』(16)(正確な表記は「丈」の右上に点)など多数。

【音楽】安川午朗

愛知県出身、長野県育ち。
主な代表作:『ヌードの夜』(93/石井隆)、『八日目の蝉』(12/成島出)、『凶悪』(13/白石和彌)、『ぶどうのなみだ』(14/三島有希子)、『残穢-住んではいけない部屋―』(16/中村義洋)

【撮影】大塚亮

1969年生まれ。
主な代表作:『魂萌え!』(07/阪本順治)、『ふがいない僕は空を見た』(12/タナダユキ)、『さよなら渓谷』(13/大森立嗣)、『クローズ EXPLODE』(14/豊田利晃)、『映画 深夜食堂』(15/松岡錠司)

【照明】杉本崇

1959年生まれ、岐阜県出身。
主な代表作:『憑神』(07/降旗康男)、『のぼうの城』(11/犬童一心、樋口真嗣)、『北のカナリアたち』(12/阪本順治)、『テルマエ・ロマエⅡ』(14/武内英樹)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』前後編(15/樋口真嗣)、『信長協奏曲』(16/松山博昭)

【美術】原田満生

1965年生まれ。福岡県出身。
主な代表作:『北のカナリアたち』(12/阪本順治)、『舟を編む』(13/石井裕也)、『許されざる者』(13/李相日)、『人類資金』(13/阪本順治)、『バンクーバーの朝日』(14/石井裕也)、『映画 深夜食堂』(15/松岡錠司)

【編集】普嶋信一

1962年生まれ。神奈川県出身。
主な代表作:『鍵泥棒のメソッド』(12/内田けんじ)、『北のカナリアたち』(12/阪本順治)、『バンクーバーの朝日』(14/石井裕也)、『映画 深夜食堂』(15/松岡錠司)、『レインツリーの国』(15/三宅喜重)

【録音】尾崎聡

1965年生まれ。神奈川県出身。
主な代表作:『おくりびと』(08/滝田洋二郎)、『罪とか罰とか』(08/ケラリーノ・サンドロヴィッチ)、『猿ロック THE MOVIE』(10/前田哲)、『一枚のハガキ』(10/新藤兼人)、『箱入り息子の恋』(13/市井昌秀)

キャスト&スタッフ イメージフォト

Interview インタビュー

  • 【監督】阪本順治
  • 【主演】藤山直美

【監督】阪本順治 インタビュー

──まずは企画の経緯を教えてください。

準備期間の長かった『顔』と違って、今回は巡り会わせの側面が強かったんです。そもそも僕は、自分がもう一度、藤山直美さんと映画を撮れるとは思っていなかった。彼女はつねに数年先まで仕事が詰まっているし、前回もオファーから撮影まで三年半かかっています。だからこそ『顔』の現場では、これが最初で最後だと思って全力をぶつけました。たぶん撮影直後は、僕の顔を見るのも嫌だったと思う(笑)。そのくらいお互いすべてを出し切った実感があったんです。ところが2015年になって、藤山さんのスケジュールが夏頃ぽっかり空きそうだという話が入ってきた。最近は舞台を中心に活動しておられますが、打診してみたら「阪本さんの映画なら出てもいい」と話してくれたという。驚いたし、嬉しかったです。それで数日でプロットを考え、一週間で脚本を書き上げました。細かい自問自答はほとんどなし。音楽家がメロディーを思い付くように、自分の中のいろんな記憶がつながって1つのお話になったような感覚でした。

──物語の着想はどこから得たのですか?

まず最初に、『顔』の延長線上にあるテーマはやめようと決めました。ただ、やるからには舞台では表現できないものじゃないと意味がない。またスケジュールが二週間ちょっとしかなかったので、撮影的にはワンシチュエーションが望ましい。こういった条件を考えていた際、頭の中でふと「団地」を舞台にした今回のラストシーンが浮かんできたんです。その映像から具体的な物語が広がっていきました。藤山さんを軸に、岸部一徳さん、石橋蓮司さん、大楠道代さんの四人が織りなす大阪の庶民劇でありつつ、たとえば星新一さんのショートショートみたいに、最後の一行で常識とか日常の次元が引っ繰り返ってしまうような(笑)。そういう世界観が提示できたらいいなと。

──執筆にあたって意識されたことは何でしょう?

一つは大阪弁のテンポと面白さ。今回、中心となる四人は最初からアテ書きでキャラクターを造っています。藤山さん、一徳さん、蓮司さん、大楠さん。僕が大好きな声を頭の中で響かせ、その会話を想像しつつ台詞を考えていきました。もう一つ大事にしたのは、意外なものの取り合わせですね。僕にとって『団地』の脚本は、いわば藤山さんに宛てたラブレターみたいなもの。最初の読者である彼女が、思わず「いったい何やの、これ」と笑ってくれれば、一番嬉しい(笑)。そういう新鮮な違和感みたいなものも、会話劇の中に意図的に放り込んでいます。それこそ星新一さん的なテイストもそうですし。少年時代に愛読したアーサー・C・クラークなど海外作家たちの影響も入っているかもしれない。その底辺にはきっと「この宇宙の中で人はどう生かされているんだろう」という、ずっと昔から抱いてきた疑問も流れてるんだと思います。

──実際に演出された感想はいかがでしたか?

圧倒的な存在感でしたね。ある種のロードムービーだった『顔』に比べ、今回の物語は主人公がある出来事を経験し、団地に引っ越してきた“人生の途中”から始まります。派手な感情表現があるわけでもなく、ヒナ子という女性の心情──内側に抱えたものを表現するのはかえって難しかったと思うんです。でもフィルムをつなげてみると、淡々とした日常からそれが見事に滲んでくる。人のオカシミも哀しさも、僕の想像をはるかに超えたリアリティーで迫ってくるんですね。『顔』とはまた別の形で、役者・藤山直美の凄さと向き合えた気がします。もちろん他の出演者についてもそう。不条理で、言ってしまえば荒唐無稽なこの喜劇を地に足の着いたドラマに仕立ててくれたのは、やっぱりあの四人が持っている力だと思うんですね。

【主演】藤山直美 インタビュー

──脚本の第一印象はいかがでした?

最初に読ませていただいたときは驚きました。阪本さん、なんとまぁヘンテコなお話を考えはったんやろうと(笑)。呆れたと言った方が正直かもしれません。それでも16年ぶりに(映画の主演を)やらせていただこうと決めたのは、ひとえに「阪本監督の作品やから」。その一言につきますね。もちろん映画人として尊敬していますし、舞台の世界で生きている私にとっては、すべてを預けられるただ一人の監督さんですから。阪本さんは、演出の距離感が素晴らしいんです。普段はお友だちとして仲良くさせてもらってますが、ひとたび現場に入ると、役者との間に的確な距離をビシッと置かれる。決して近付きすぎず、でも必要な思いはしっかり伝えてくれる。それが私には、すごく心地いいし、安心できるんです。

──主人公・山下ヒナ子の人物像については?

特に変わったところもない、ごく普通の主婦ですが、根っこのところはやっぱり哀しい人なんやろうなぁと思います。なにせ、ああいう哀しい事情があって廃業した旦那さんと二人きりで生きてるわけですから。そのつらさ空しさは、ちょっと言葉では言い表せないはず。ヒナ子さん演じるにあたってもそこが大きな、ほとんど唯一と言っていい軸でした。だけど、そういうご夫婦って皆さん、表に出れば普通に笑ってらっしゃたりするでしょう。スーパー行って、晩ご飯のお惣菜を買うて。その日その日を生きていかなあかん。哀しみを抱えながらも淡々と暮らしている初老の夫婦の、そういう独特の雰囲気が伝わればいいなぁと。そう思いながら演じていました。

──「団地」という舞台設定はどう思われましたか?

実は私も阪本監督も、昭和33年の生まれ。小学校の頃に大阪万博があって、家の近所に団地がどんどん建ち並ぶのを見ながら育った世代なんです。子供の頃は、団地のシステムキッチンが妙に羨ましかったりね(笑)。どこか新しさの象徴みたいなところがありました。それが今は、若かったお父さんお母さんも歳を重ねられて。建物にはエレベーターもなく、その一帯がどこか時代に取り残された感じになってるでしょう。そういう“昭和な空間”そのものをテーマに選ばれたのは、さすが阪本さん、面白いところに目を付けはったなと。しかも今回、昔ながらの風情のある団地に実際お邪魔させていただいて、住民の方々と一緒に撮影することもできましたからね。個人的にも懐かしかったし、作品にとってもよかったなと。すごく感謝しています。

──撮影現場の印象を教えてください。

とにかく疲れました(笑)。私はどこまでいっても“舞台の国”の人間で、“映画の国”に来たら部外者ですから。映画はやっぱり、監督さんのものやと思うんです。舞台と違って芝居する順番もバラバラだし、物語の全体像だって監督さんしかわからない。だから今回、私にとっては阪本監督だけが命綱。その思いに応えたい。100%は無理でも、パーセンテージを少しでも上げたいと、本当にそのことだけ考えていました。監督は監督で、私が舞台でお見せしているのとは違った何かを引き出そうとしてくださったんじゃないかな。現場で演出していただきながら、それは肌で感じましたね。もちろん共演者の方々にも恵まれたと思います。お芝居は結局、アンサンブルが命。真ん中に立ってる主役だけ変に目立つのはダメで、出演者みんながしっかり噛み合わないと、面白くはなりません。その点、岸部一徳さん、石橋蓮司さん、大楠道代さんのお三方は、日本映画の貴重な宝みたいな役者さんたちでしょう(笑)。他の方々もそう。だからこの映画は、自分が動いたんとは違う。周りの方々が私を動かしてくれはったんやなぁと。今はつくづく、そう思ってます。

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Theater 劇場情報

2016/9/23更新
都道府県劇場名公開時期  
北海道・東北エリア
北海道イオンシネマ釧路10/22(土)~11/2(水)
北海道イオンシネマ旭川駅前10/15(土)~10/28(金)
北海道シネマアイリス10/8(土)~
宮城シネマ・リオーネ古川11/5(土)~12/2(金)
山形鶴岡まちなかキネマ10/1(土)~10/14(金)
関東・甲信越エリア
東京船堀シネパル9/24(土)~
東京蒲田宝塚9/24(土)~10/14(金)
東京キネカ大森9/24(土)~
神奈川港南台シネサロン8/27(土)~9/30(金)
神奈川イオンシネマ海老名10/22(土)~11/4(金)
神奈川イオンシネマつきみ野10/22(土)~11/4(金)
千葉イオンシネマユーカリが丘10/1(土)~10/14(金)
埼玉イオンシネマ大宮10/22(土)~11/4(金)
埼玉イオンシネマ春日部9/17(土)~9/30(金)
栃木109シネマズ佐野11/19(土)~12/16(金)
茨城
イオンシネマ守谷9/17(土)~9/30(金)
新潟イオンシネマ県央10/22(土)~11/2(水)
中部・北陸エリア
愛知イオンシネマ豊川9/17(土)~9/30(金)
愛知キノシタホール9/24(土)~10/14(金)
石川シネモンド9/17(土)~9/30(金)
関西エリア
大阪イオンシネマりんくう泉南10/22(土)~11/2(水)
兵庫パルシネマしんこうえん11/3(木)~11/15(火)
兵庫シネ・ピピア11/12(土)~11/18(金) ※アンコール上映
奈良イオンシネマ西大和10/1(土)~10/14(金)
中国・四国エリア
広島シネマ尾道9/17(土)~9/30(金)
山口山口情報芸術センター11/19(土)~11/27(金) ※11/21(月)~11/24(木)は休映
九州・沖縄エリア
福岡大川シネマホール9/17(土)~9/30(金)
福岡イオンシネマ大野城10/15(土)~10/28(金)
熊本本渡第一映劇10/22(土)~11/4(金)

Comment コメント

予測不能な妄想としゃべくりのハーモニーに驚嘆!絶賛!歓喜!の噂ばなし広がり中!!!<順不同> 団地好きならでは注目ポイント!“団地団”的鑑賞のすゝめ!はこちら

藤山直美でSFなんだよ。渋すぎない!?
脱力しきっている役者の面々は
映画だ!

市川崑監督作品の『おとうと』の銀落としの向こうを張って暗い! それでいて、映画のトリッキーな性能を見せてくれて、監督と編集マンの技が利いている。これが小気味いい。が、難点もある。それを言うのはヤボなのでやめる。
好きだね。これ!

富野由悠季さん「機動戦士ガンダム」監督
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関西弁の言い回し。絶妙な間合い。すべてがあまりにも自然で笑ってしまうわ。
藤山直美さん、岸部一徳さんの圧倒的な存在感に始めから終いまで釘付けですわ。
そして昔見た昭和の原風景「団地」、そこにうごめくけったいな人々。
石橋蓮司さんがオモロイ。大楠道代さんがオモロイ。
とにかく人間がけったいで
オモロイ。

監督、よおこれだけの役者さん揃えましたなぁ。
な~んて感心してると、今でもあるある、人の噂が勝手にあれよあれよと転がっていく驚きの展開に
びっくりポン!

桂雀々さん 落語家

ザ・阪本組とも言うべき登場人物たちの可笑しみに満ちた台詞と、団地の日常にある人々の表情は、リアルとシニカルの格子模様。
社会の片隅にある生活を淡々と描きながら、捻り出されるユーモアに、マジに、いちいち「何してはるねん」「いやー、あり得へん」と、突っ込みを入れている自分がいました。
饒舌ではない登場人物の想いが
大きな波のように繰り返し胸に迫ります。

エンディングを迎える頃には阪本マジックにしてやられたと悔しくもなるストーリー。
この「団地」こそ、映像作家であり脚本家である阪本順治のたどり着くべき場所だったかもしれません。

小松成美さん ノンフィクション作家

直美さん、一徳さん夫婦。
そして‘団地’の人々を
ぎゅっと抱きしめたくなるような
愛おしさ
が胸に迫ってきた。
阪本監督の人間愛に圧倒されました。

三田佳子さん 女優

無理のない団地の世界と
あからさまな笑いにすっかり引き込まれ
阪本監督は巧妙な調剤師か
マジシャンか
もういっぺん観たいわ!

風吹ジュンさん 女優
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なんとも、おもろ悲しい。
やるせない。
のに、笑える。
笑っちゃえたら、今度は、なんか切ない。

渡辺真起子さん 女優

藤山直美と岸部一徳。
最強の夫婦による
ウルトラ団地型コメディー!

なんだろう、この奇妙ななつかしさは?

泉麻人さん コラムニスト

斜め上、ずーっと斜め上!
16年ぶりのタッグは
変幻自在のやりたい放題でした。

上田誠さん ヨーロッパ企画

なんだこの映画は!
見たことのない映画でした!
傑作ですね! 阪本監督!

大森立嗣さん 映画監督
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きっと阪本監督も団地を<空>から見たことがあるに違いない。
素晴らしい<あわい>を楽しませてもらいました。

小路幸也さん 小説家

何とも言いようのない面白さ。
見たことない感じの映画。
で、どっさり感動もらいました。

YO-KINGさん ミュージシャン
団地好きならではの注目ポイント!

“団地団”的鑑賞のすゝめ

What’s 団地団?
大山顕(写真家)、佐藤大(脚本家)、速水健朗(ライター)、今井哲也(漫画家)、久保寺健彦(作家)、山内マリコ(作家)、稲田豊史(編集者)による団地好きユニット。不定期でトークイベント開催中。
Twitterアカウント @danchi_books

今までのイメージだけで阪本作品を観たことのない人にこそ、直球でお勧めしたい想定外の団地映画なのです。

佐藤大さん

給水塔マニアにはたまらない作品。
まち針型と呼ばれる形が
クライマックスシーンに映える。そうそう、
給水塔ってアレっぽいよね!

大山顕さん

給水塔の形がちょっとヘンテコ
なのが良いです。
自然と見上げたくなりますよね。
空を指す矢印みたいに。

今井哲也さん

コンパクトな団地間取りの
驚くべき収納力
に萌え狂う。
詰まっているのがモノだけではないのも、
味わい深い。

稲田豊史さん